3D測量の費用相場は?外注を依頼するメリットも解説

3D測量とは、レーザースキャナやドローンなどの機器を用いて、空間座標値を測量する仕組みや技術のことを指します。工務店や設計事務所にとって欠かせない業務である建物の現況測量の工数を軽減できるため、建築業界で注目されている測量方法です。この記事では、3D測量のメリットや外注する場合の費用相場、購入する場合の相場価格、利用するメリットなどを解説します。

目次

3D測量の費用の相場は?

3D測量を外注した場合にかかる費用相場は、150㎡程度の建物なら、~50万円程度が目安です。ただし、大きさや複雑さによっても価格は変動します。そのほか、現場の状況によっても費用が異なる点には留意が必要です。

たとえば、3D測量サービスを扱っている専門業者のなかには、測量したデータをもとに図面作成まで行っているところもあります。外注先を各工程で分けて不要な費用をかけないためにも、測量目的やコストを社内で話し合い、事前の準備を徹底しましょう。

住友林業アーキテクノは、3Dレーザースキャナ測量調査サービスを提供しています。測量したデータを用いた図面の作成も最短1週間で可能です。大規模案件や、複雑な造りの建築物などの測量に人手が足りない建築業界・建設業界の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

3D測量の費用を算出するための電卓

【一覧表】3D測量の購入・レンタル・外注の価格相場を比較

3D測量を行う場合、購入とレンタル、外注の3つの方法があります。それぞれの費用・価格の目安を以下の一覧表にまとめました。

3D測量の方法 費用・価格の相場 メリット デメリット
購入 10万円~500万円程度 自社のタイミングで作業できる ・高額な初期費用がかかる
・社内に人手がいることが前提
レンタル(月額) 3万円~15万円程度 自社のタイミングで作業できる ・レンタル費用がかかり、導入費用やソフトウェアライセンスなどが別途かかる
・借りる機器や期間で費用が変動する
・社内に人手がいることが前提
外注 150㎡程度の建物なら、~50万円程度 ・手間をかけずに作業が完了する
・現況測量にかける社内の人的リソースが不要
外注費用がかかる

※各社によって価格は異なるため、あくまで目安の1つとしてご参考ください

一番費用がかかるのは購入する方法です。種類によっては価格が安い機器もありますが、機能が限定的になったり、精度に差が出たりする場合があります。購入すれば自社のタイミングで現況測量ができるのが利点ですが、まとまった初期費用がかかり、別途作業者も必要です。レンタルは、機器や期間によって費用が変動するほか、導入費用やソフトウェアライセンスなどが別途必要になることもあります。また、この場合も自社で作業者を用意しなければなりません。

つまり、購入もレンタルも社内に人手があることが前提となります。一方で、外注の場合は、建物の現況測量にかける社内の人的リソースが不要です。

測量する際の希望条件により最適案は異なるため、一概にどれがおすすめとは断定できませんが、手間をかけずに行うなら外注がおすすめです。さらに、現況測量に加えて図面の作成が行える外注先であれば、より工数を削減でき、社内の人的リソースをコア業務に回せます。

3D測量の費用はどうやって決まる?

3D測量の費用に影響する要素

3D測量の外注費用は、各社によって異なりますが、主に測定対象の面積や現場の状況、求める成果物などによって決まります。ものが多く複雑な現場かどうか、外注する企業から現場まではどのくらい離れているのかといった、現場の状況と費用を併せて考えて外注しましょう。それに加え、「成果物に何を求めるか」「図面の作成など測量以降の工程まで依頼するか」なども検討してから外注すると失敗しにくいでしょう。

それぞれの観点を以下で解説します。

現場の状況

基本的には、測量の対象となる現場の面積(広さ)や対象の複雑さが3D測量の費用を決める要素といえます。測量する面積が広いとスキャンする回数が増えるため、調査時間が長くなり、費用も高くなります。

また対象が複雑な場合、スキャンしたデータが多くなったり、その後に必要なデータ処理量が増えたりするため、費用の上昇につながります。具体的には、スキャンする位置の調整や、スキャン後のデータの合成や除去といった処理も加えなければなりません。つまり、同じ面積でも対象物が複雑でスキャンの工程が多くなる場合は、費用が高くなる傾向があります。

測量が行われる物件

なお、測量する現場の状況だけでなく、外注先が全国対応かどうかでも費用に影響することがあります。全国対応をしていない外注先に依頼する場合、測量する現場が離れていると、出張費や宿泊費を負担しなければならないケースがあります。

余分な費用がかからないように、できるだけ現場から近い企業や、全国対応ができる企業に3D測量を依頼するのがおすすめです。

住友林業アーキテクノは5センター11事業所の拠点があるため、日本全国どこでも調査が可能です。地域ごとに測量会社を探す必要はありません。(※1)

ぜひ一度ご相談ください。

求める成果物

どの工程までの成果を求めるかによっても費用は変わります。

たとえば、点群データの依頼に加え、CAD図面やBIMモデルなどの作成までを依頼する場合、追加で費用が発生します。点群データとは、一般的な測量データがXとYの2次元座標で構成されるのに対して、X・Y・Zの3次元の座標で構成されていて、対象物の形状を立体的に捉えられるデータのことです。測量から図面の作成まで一貫して外注すれば、工数を大幅に削減でき、そのほかの作業にリソースを充てられます。

自社の技術力と費用、作業効率を併せて考慮してどこまで外注するかを考えましょう。

3D測量のメリット

3D測量は手作業での測量よりも格段に速く、かつ多くの情報を一度に取得できるため作業効率が向上するのが大きなメリットです。そのため、何度も現場へ行かずに済みます。

また、小屋裏や床下など人の入り込めないような場所でも簡単に測量できるため、現場の作業員の安全性を高められる利点もあります。

作業効率の向上

レーザースキャナを用いた3D測量では、数時間から1日程度で成果物を完成させられるため、手作業による測量と比べて、作業効率が大幅に向上するのがメリットです。人員の削減にもつながり、最小限の人数で作業が行えるため生産性の向上も期待できます。

また、取得したデータをパソコンで確認し、パソコン内で計測するのに加え、全体の3Dデータから任意の箇所を抽出できるため、現場に戻る必要がなくなり、作業全体の効率が向上します。

取得したデータはパソコンで確認できるため、図面作成といった後工程への連携もスムーズに行えます。

現場作業員の安全性

3D測量のメリットとして、現況測量時の作業員の安全性が高まることも挙げられます。レーザースキャンの場合、対象物に触れずに測量できるため、老朽化した建物や高所での測量においても安全性が高いといえます。

安全性の高い現場で働く現場作業員

3D測量の種類

3D測量には、主に撮影した写真を3次元データ化して測量する写真測量と、レーザーを照射して測量するレーザースキャナの2つがあります。

写真測量とは、ドローンや一眼レフなどで対象物を多角的に撮影し、撮影した写真から3Dモデルを再構築する手法です。カラーテクスチャが付いたモデルに仕上がるため、実物に近いモデルを生成できるというメリットがあります。

3Dレーザースキャナは、写真測量よりも測量精度と再現性が高いというのが特徴です。なかでも地上レーザー測量は、対象物との距離が近いためドローンのような空中撮影よりも精度が高いといわれています。

住友林業アーキテクノでは3Dレーザースキャナの現況測量サービスを行っています。日本全国どこでも調査を行うため、3Dレーザースキャナが気になる方はぜひ一度ご相談ください。

3Dレーザースキャナのメリット

3D測量から活用までの流れ

3Dでの現況測量の実施から活用までの流れは、以下の通りです。

1.測量目的や必要な成果物を話し合い、費用や時間などすり合わせを行う
2.建物の現況について3D測量をする
3.測量したデータのノイズの削除や、合成などのデータ処理を各種ソフトで行う
4.処理したデータから図面の作成を行う

3D測量のデータは、まず現場の場所や広さが分かる資料をもとに、目的や必要な成果物を確認した後、データ処理や図面の作成などを行うことで活用できる形になります。

測量から活用まではいくつもの工程を踏まなければならないため、一貫して行ったほうが効率がよいといえます。また、扱うデータ量も膨大になることが多く、機器に慣れていないと、再測量が必要になるかもしれません。

自社内にデータ処理スキルの蓄積が乏しい場合は、測量から活用までを一括して外注するのもよいでしょう。

データ処理を行う担当者

3D測量から図面化まで外注で業務を効率化しよう

これから自社で3D測量の機器の購入、もしくはレンタルでの導入を検討している場合は、外注に任せることをおすすめします。外注の場合、高額な初期投資や自社で作業する人的リソースなどの負担がないため、比較的容易に始められます。

このような悩みや不安を抱えている方は、住友林業アーキテクノにぜひ一度ご相談ください。

住友林業アーキテクノでは測量だけでなく、その後の図面化まで対応が可能です。一括して外注することで作業全体の効率化を図りましょう。また、住友林業アーキテクノは5センター11事業所の拠点があるため、日本全国どこでも調査が可能です。地域ごとに測量会社を探す必要はありません。(※1)

まずはお気軽にご相談ください。

3D測量について質問する人

よくある質問

最後によくある質問にお答えしていきます。

歴史的建造物や電子機器が多い複雑な現場状況でも、3D測量は可能です。測量が可能かどうかは、スキャナを設置できるスペースが複数あるかどうかが一つの基準となります。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

Q

歴史的建造物も測量できる?

A

歴史的建造物でも3D測量はできます

貴重な歴史的建造物は繊細な造りで老朽化している場合が多いため、触れずに現況測量できる3D測量が向いているといえます。3Dレーザースキャナ測量なら、建造物と作業員双方の安全を守りながら測量できます。

細かい装飾までパソコン上で再現できるため、測量漏れで再度測量が必要になる心配もありません。

Q

電子機器が多いオフィスでも使える?

A

Wi-Fiなど、電波が混在しているところや、電波を遮断しているような場所でなければ、スピーカーやダウンライトなどの天井の設備が多いようなオフィスでも測量が可能です。障害物が多く複雑な現場でも3D測量なら素早く現況が測量できます。

また、稼働中であっても効率的に測量できる3D測量なら、稼働を停止させる必要もありません。

住友林業アーキテクノは設備や機器が多い稼働中のオフィスでも、3Dレーザースキャナ測量を行っています。そのような状況でも測量をしたい方はぜひ一度ご相談ください。

※1:沖縄県・離島を除く

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監修者:住友林業アーキテクノ コンサルティング推進事業部
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