就職活動中にアーキテクノという会社を見つけました。敷地調査から地盤判断、意匠・構造、申請、積算と幅広く業務している会社で、建築業界には「設計担当」という業務以外にもたくさんの業務があると知りました。私が漠然とイメージして求めていた「技術者が集まる会社」を見つけたと早速選考を受けて、私も仲間入りさせてもらいました。
現在は、申請グループで性能評価という業務を行っています。耐震性など住宅の性能に関する10項目を物件ごとに評価して、第三者機関に提出し、その結果をまとめた評価書をお客様に届け、住宅性能に関する情報をご提供しています。その他にも長期優良住宅の申請や、今関心が高まっているZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）に関わる申請なども行っています。設計担当や営業担当から、必要等級をとるための対応策を相談されることも多く、例えば面積に関する条件なら、1階面積ではなく2階面積で申請してはどうか？階段面積を小さくすれば条件をクリアしやすいのではないか？階段下のスペースに用途を設ければ等級が取りやすくなるのではないか？といった具体的な対応策の提示を常に求められることがあり苦労もしますが、やりがいがあります。また、月に30棟くらいは担当するので、様々な物件に携わることができ、多くの建築に携わっていると実感できるところに面白さを感じています。

思い出に残っている物件と言えば、2，3年前に担当した省エネ申請の仕事です。全国でもその制度が始まったばかりの頃です。期限が迫っている中で、診療所付きの300㎡を超える大きな物件でした。非住宅部分の一次エネルギーの計算が必要だったのですが、同じ部署でも誰も経験がなく、それでも計算をしなくては申請書を提出できないという状況で焦りもありました。そんな中、上司とマニュアルを読んで徹底的に勉強し、本社にレクチャーを受けながら、申請期限目前でやっと間に合い形にできた時には、言葉にできない達成感がありました。
今後はさらにたくさんの物件に携わり、多くのことを学びながら、その経験を後輩たちに伝えていきたいと思います。また、今年は一級建築士にも挑戦し合格することができたので、さらなる資格取得も目指していければと考えています。
私のように設計業務以外で建築に携わりたいと考えておられる方は、アーキテクノにぜひ入社してください。様々な人が設計した建築を図面上で見ることができ、その空間を想像しながら仕事ができますので、きっと楽しいと思いますよ。